2002年9月

●2002年9月1日 Sun 　一生禁煙

禁煙を始めて日が経つにつれ気が付いていることですが、タバコの味を知った身体を持ってしまうと、美味いと感じた時の味が忘れられず、禁煙を継続している意識を一生持ち続けなければならないのではと思います。

つまり喫煙再開の危険に一生晒されているということです。

禁煙という言葉も面白いもので、会議中禁煙といったことは分かるのですが、本来は個人がタバコを止めることは「断煙」、「タバコを止めた」とかということなのですが、タバコを禁止する、つまり禁煙が一般の言葉になっています。

美味いものを禁止する、つまり禁煙を一生課せられることになってしまったという意味なのだと思います。タバコを最初から吸わなければ味わわなくても済んだ苦しみです。

現に1年も禁煙したのにまた吸い始めた、中には3年も禁煙したのにまた吸い始めたといった体験談もあり、正に一生禁煙の意識を持っていないと危ないということです。

これからの若い人には最初からタバコの味など知らないままにすることが大切と思います。

●2002年9月2日 Mon 　タバコの臭いにとても敏感になっています

禁煙フォーラムの書き込みを見ていると、50メートル先の歩きタバコの臭いが分かるといったことが書いてありました。

私も現在はタバコの臭いにとても敏感です。以前はなかったことですが、前を歩いている人がタバコを吸っていると確実に臭いで気が付きます。50メートル先は少しオーバーですが、禁煙者はタバコの臭いに異常に敏感になるようです。いつも禁煙を意識している習性になり、タバコの臭いに敏感になるのだと思います。

街の中、事務所、駅等かすかなタバコの臭いがするところが一杯あり、自分もこのように空気を汚していたのかと今気が付いています。 

最近は朝の食事がとても美味しいです。

朝は痰は全く出ません。従来は朝起きて洗面所に行き、先ず褐色の痰を吐いて、それから歯を磨くといった順番でした。ところが日中突如痰がからむことがあります。タバコをやめると肺の中からタールが少しずつ出てくると書いてありましたが、これなら嬉しいです。ほとんど白い無色の痰ですが、中に少し褐色の部分が混じっています。

●2002年9月3日 Tue 　心理的依存（習慣）からの脱出

タバコへの依存は心理的依存（習慣）と身体的依存（ニコチンへの渇望）があると書かれています。

心理的依存（習慣）は食後の一服、仕事の休息での一服、手持ち無沙汰の時の一服などであり、身体的依存（ニコチンへの渇望）は、ニコチンが切れるとイライラしたり、朝目覚めた時の１本が欲しかったり、ニコチンがないと不眠になったりといったことだそうです。

そして身体的依存（ニコチンへの渇望）からは比較的早く脱することができますが、心理的依存が何時までも残るのだそうです。

現在の私は人がタバコを吸っていたり、喫煙場所に行ったりしても、強い喫煙欲求は起きません。しかし、仕事中の区切りで一服したい気持ちはまだまだ強いです。

お茶をがぶがぶ飲んで気を紛らわしています。

時が解決してくれると思うのですが、早く心理的依存（習慣）から脱することができないか毎日自分を見つめています。

ニコレットは身体的依存を和らげるガムとはいうものの、噛んだ時に口に広がる独特の苦味が、吸った時に口に残る味の感覚に似ているので、愛用しています。

一日6個使う日々が続いています。1ヶ月目の吸いたい気持ちの高まりから脱しつつあるので、さらに日が経つと楽になると期待しています。

●2002年9月4日 Wed 　銀杏（ぎんなん）の匂い

私の家から駅までは銀杏並木になっています。昨日帰宅時その並木にさしかかった途端にフッと銀杏（ぎんなん）の香りに気が付きました。ここに来て急に銀杏（ぎんなん）が色づき道路に落ちているのを見かけるようになったので、下に落ちたのか、木にぶら下がっているのが匂うのかわかりませんが、このようなかすかな匂いに気が付けたのは今年が初めてです。禁煙効果で鼻が敏感になってきたのかもしれないと思い、嬉しくなりました。

そういえば、ここ一週間位の内に、セミの声からこおろぎの声にあっという間に変わりました。

このところ真夏以上に暑い日が続いていますが、木々も虫もすっかり秋です。

禁煙も早く３ヶ月目位にならないかと思いますが、その時には秋も相当深まっていることになりますので、禁煙だけに囚われずに、充実した秋を過ごしたいと思います。

●2002年9月5日 Thu 　タバコを吸った夢を見ました

「禁煙するとタバコを吸う夢を見る」と多くの禁煙の先輩が言っていました。

私もとうとう夢を見てしまいました。

禁煙時間 0年 1月 6日14時間20分

吸わなかった煙草 949本

浮いたタバコ代 11862円

延びた寿命　 3日14時間59分

今日までのデータは以上ですが、禁煙も一ヶ月くらい経つと夢を見るのでしょうか。

公園みたいなところで、昼ごはんを食べてベンチに座って何気なくタバコを吸った夢です。「美味いなー」と吸い終わったら「タバコ止めているのでないの」と女性が近づいてきて私に言いました。女性が誰だったかは思い出せません。

「あれ、吸ってしまったよ、どうしよう」と思いながらもう1本我慢できずに吸いました。「また最初からやり直しだ、あーあ」とがっかりしているうちに目が覚め、夢だと分かりました。

夢でよかったです。

ニコレットのせいか口の中は口内炎だし、いまいち調子が出ません。もうしばらく我慢です。

●2002年9月6日 Fri 　タバコ１箱千円、喫煙者６割減

9月3日の日経新聞夕刊の記事に「タバコ１箱千円、喫煙者６割減」の記事が掲載されていました。厚生労働省のアンケート調査の結果です。これにより税収1兆円増、肺がんの医療費減などで医療費が8000億円削減されるのだとのことです。

因みに300円では16.2％、500円では42.2％、1000円で63.1％の人が止めるとの結果です。

私はこのようなお金で止めるといった行為は、なんかお金の奴隷になっているようでさもしく、自分のプライドが許さないといった感じ方をする方です。だから、もし吸い続けていたら、自分の意思でやはり断固吸っていたような気がします。自分にとって意味があるものは、自分の責任で続けるといったところです。

こんなことになる前にタバコの害を自分で納得し、禁煙を始めて良かったと思います。

いざ禁煙してみると、いろいろ理屈を言うのではなく、とにかく禁煙に踏み切るしかない、その行動こそが全てと理解できましたが。

今日の禁煙ホームページの書き込みに、「禁煙23日経過したのに、禁煙後１週間くらいから吸いたいという欲望はあまり衰退しないみたいで、ほんと困っています。かなりつらいものがあります。」と書かれていました。同感です。

吸わない人から見れば、全く馬鹿げたことです。

●2002年9月7日 Sat 　ニコレットの副作用・・・・禁煙40日目

ニコレットを一日6個使う日が続いています。ところが口内炎が出たり、直ったりの繰り返しになり、口の中がすっきりしません。また食事の時口内炎に当って痛いので、食事の美味しさもいまいちです。このような時は使用を中止するようにとニコレットの使用説明書には書かれているのだけれど、丁度風邪を引いて喉が痛くてもタバコを吸ったようなことで、ニコレットから離れられない状態になっています。

他の人が書いた禁煙日記を探して読んでいると、口内炎で苦しんだことが書かれていました。

先週、今週は残暑が非常に厳しかったことと、ニコレットの副作用で身体の調子がいまいちです。この週末に快復したいと思います。

昨日も同僚と帰りに一杯やりましたが、途中でフッと「おい、一本くれよ」といった気持ちは何度か起きましたが、直ぐ解消して吸わずに過ごすことができました。

このように禁煙は順調に推移しているので、ニコレットの副作用がなくなることが現時点の切実な望みです。

●2002年9月8日 Sun 　禁煙継続の秘訣・・・・六つのコツと現在の自分  

株式会社NTTデータが企画、制作、運営する健康ポータルサイトに「healthクリック」というのがあります。そこで他の健康情報と共にタバコの害や禁煙についていろいろ情報を提供してくれています。

そこに「禁煙継続の秘訣プラスα／禁煙継続のための6つのコツ 」というのがあって、その六つのコツと現在の自分を比較してみました。

1. たばこの害について自分なりのイメージを持つ
   これはいろいろなホームページを見て随分理解しました。ホームページで役立ちそうなところを「お気に入り」にいれてきたのですが、数えてみると４０にもなっていました。
   個人でも実によく勉強している人がいたり、ボランティア的にいろいろアドバイスをしてくれる人がいたり、感心しています。毎日見て、禁煙の意志を固めています。  

2. 禁煙しようと思った理由や禁煙中の努力を思い浮かべる
   禁煙は何度も挑戦、失敗して最終的に禁煙できることも多いそうですが、現在の苦しみを思うと今回の一度で成功させたいとつくづく思います。この項目は私にとって禁煙を継続しようという気になる大切な項目です。 

3. 禁煙して良かったことを考える
   現在は良かったというより、イライラで他のことに集中できなかったりするので、まだこの項目は余り役に立ちません。

4. 気楽な気持ちで禁煙を続ける
   大切な項目と思います。できるだけこのような気持ちでいようと思います。私にとっては難しいことですが、これができたら自分の成長にもなります。 

5. 禁煙出来たことに自信を持つ
   だんだん自信が付きつつありますが、そんなに強いものではありません。 

6. 回りの人に禁煙を勧める

タバコの臭いをプンプンさせている人が回りに一杯います。また私のようになかなか止めれない人もいます。自分の経験から、相手の立場に立って禁煙を素直に勧められるようになったらと思っています。それにはもうしばらく経って、自分が本当にタバコの呪縛から開放され、心身共に生き生きしてくることが大切と思います。回りの人に明るく禁煙を勧めることができるように、明るく禁煙を続けて行こうと思うことは、禁煙継続のコツと言えばコツです。

●2002年9月9日 Mon 　禁煙ホームページ掲示板

インターネットにはいろいろな禁煙サイトがあり、掲示板あり、日記ありですが、私は現在「Dr.築地の禁煙ホームページ」にある「禁煙ラウンジ（掲示板）」をよく訪問して、たまに書き込みをしています。神経内科医が開いているホームページです。

参加人数は多くはありませんが、毎日数人が書き込みをして励ましあっています。多人数参加のところより全体を追いかけることができて有効に活用できています。

そこに最近「吸っていた期間は３年間、本数は１日５本から８本」の女性が参加してきました。

私はこのような本数で一生継続できるなら、「これくらいなら」と未だ吸っていたかもしれません。これが歯止めなく本数が増え、呪縛に囚われてしまい、健康にも問題ということで止めざるをえなくなったというのが私の場合ですが、おそらくこの女性も吸い続けたら同じ経過となると思います。3年くらいの喫煙歴の今こそ止めると良いので、この女性には拍手を送りたいと思います。

インターネットでは、禁煙1年以上の人も参加してきます。参加するということは未だに少しはタバコに囚われているということでもあると考えると、本当に厄介な呪縛だなと思います。

私にとっては、喫煙の害が書かれたデータや写真を繰り返し、繰り返し見ることが禁煙継続の力になりますので、インターネットは本当に有難いです。

ADSLになってからは、本当に気軽に見たい時に見れるので、禁煙の力強い武器です。

●2002年9月10日 Tue 　ニコレットで口内炎になったらチョコラBBが効く？　禁煙４３日

禁煙ガムのニコレットを使うようになってから、口内炎ができやすく鬱陶しい日々を過ごしていましたが、禁煙ホームページの掲示板にこのことを書いたら、早速経験者２人からコメントが返ってきました。口内炎はアフタとも言うそうですが、噴火口のようになって１週間くらい痛くてたまらないものです。

先週から口の中に２個、舌の先に１個の計３個もでき、食事にも困る状態でした。

幸い現在はこれが終息期になって、今週は再発しなければ快適になりそうです。

掲示板でコメントくれた人は２人共「チョコラBBが効くよ」と教えてくれました。丁度我が家でも家内や息子に言ったら、「チョコラBBを飲みなさい」と勧めてくれたのですが、期せずして同じ日に皆からチョコラBBを教えてもらったことになりました。我が家にも常備されていたので早速服用しています。

常備しているのなら直ぐ教えてくれよと文句を言いましたが、普段薬に目をくれないので、最初からその気がなかったようで、日頃の自分も反省しました。

ビタミンB2の補給になる薬ですが、口内炎の治療に有効な薬で、愛用者が多いことを知りました。そのままにしておくと１週間かかるところが、３，４日で良くなるとのことです。

禁煙ガムが「ニコレット」、口内炎の薬が「チョコラBB」でどちらも明るいイメージの名前がついていると感心しました。

またニコレットを使って口内炎で苦しんだ人も多くいることも分かり、思いがけずインターネットで同じ経験を共有でき、インターネットが使える時代に生きていることは幸せです。

●2002年9月11日 Wed 　再びタバコの未練への決別

毎日帰宅時に電車が駅に近づくと、フッとタバコを思い出します。電車を降りたら真っ先にタバコに火を付け、一服しながら帰り、我が家近くの灰皿スタンドに捨てるのが日課だったので、この習慣が染み付き、電車が駅に近づくとタバコを思い出してしまうのです。

ところで以前にタバコへの未練について記しましたが、再び記します。

我が家の引き出しには、今も吸いかけのキャスターマイルドとライターが入っています。禁煙サイトでは禁煙を始めるには、「何かの記念日を選ぶ」とか、「全てのタバコグッズを捨てる」とかが良いと書いてあります。

しかし私の場合、「吸ったらもう面倒を見ない」との家内のきつい一言でとにかく３日我慢したら、そのままもう４４日も禁煙が続いたことになります。今つくづく思うのは、止める前にいろいろ考えても止められない、とにかく何が何でも止めて３日我慢すること、これしかないと思っています。

そして禁煙が継続して行くにつれ、未練が断ち切れてくると思います。

禁煙の決心をしようとして一日延ばしにしてきたことを思うと、未だ吸っている人にはこのように「止めるしかない」を強調したいと思います。

事前に未練など断ち切れないのです。

●2002年9月12日 Thu 　禁煙３ヶ月や、５ヶ月経ってからの喫煙願望

昨日の禁煙掲示板の書き込みは、３ヶ月や５ヶ月禁煙してきた人のタバコ願望との戦いでした。

その中の一つに、「食べ物でも美味しいものは美味しいでしょ。その味を簡単に忘れられる？」といったのがありました。タバコの美味しさ、これが中毒の結果だと頭では分かっていても、美味しいものは美味しいですから、簡単には忘れられない。

前にも書きましたが、一度吸って味を知ってしまうと、一生禁煙と戦うことになるのだと思います。

１年以内に再開してしまう人が約５０％といった現実の姿がありますので、そういうものだと自覚して何が何でも禁煙を継続しようと思います。

「１本お化け」に負けないことが重要です。

●2002年9月13日 Fri 　禁煙７年、禁煙６年も経過した禁煙先輩の吸いたい願望  

昨日は、禁煙７年、禁煙６年の禁煙先輩と話をしました。

禁煙７年の禁煙先輩は、「死ぬ思いをして止めた」という表現で当初のイライラを語りながら私に禁煙を勧めた会社の同僚ですが、７年経った今でも吸いたい事に変りはないそうです。ただビールの美味さが忘れられなくても仕事中は飲まないのと同じように、タバコも我慢すれば簡単に我慢できるといった状態になっているとのことです。

禁煙６年の禁煙先輩は食事後のタバコの味が忘れられないのだそうです。

禁煙７年の同僚は、これから年をとって「いよいよ命が無いと分かったらタバコを吸うぞ」と奥さんに宣言しているそうです。

昨日も書きましたが、禁煙者は「美味しいものは美味しい、これは忘れられない」と思っていることが分かって私も納得しました。

私も酒なら、飲める機会が来るまでイライラしないで我慢することができます。タバコも早くこのようなものになればと思います。禁煙日数が延びるにつれ、会議途中の休憩時の一服とかの習慣から抜け出していて、何も思わずお茶を飲んで過ごしている自分があり、呪縛から離れつつあるのを嬉しく思っています。

●2002年9月14日 Sat 　禁煙ビデオ

・禁煙時間 0年 1月15日18時間 4分

・吸わなかった煙草 1181本

禁煙も一ヶ月半が過ぎ、吸い続けていたら1000本以上も吸ったのかと思うと、毎日の積み重ねの多さを改めて認識します。

禁煙のホームページが随分役に立ったので、こんどは私の持病である「腰痛」についても役に立つホームページがないかと探しました。

腰痛についてはタバコほど多くの情報はなく、がっかりしました。

探しているうちに、

万有製薬株式会社提供ビデオ図書館

http://www.so-net.ne.jp/vivre/video/banyu/#taba

というのが見つかりました。ここには、様々な病気についてのビデオが登録されていて、いずれも約２０分もの内容で、とても充実しているものです。家族みんなで「インターネットでこんなこともやっているの」と感心しました。

早速「たばこと成人病」、「腰痛を解消するために」、「覚えておきたいがん知識」、「増えて来た大人のアトピー性皮膚炎」を見ました。

「たばこと成人病」は５日間の禁煙教室の内容でしたが、改めて参考になりました。最初の３日間の過ごし方がポイントです。

「増えて来た大人のアトピー性皮膚炎」では息子がアトピーなので見ました。大学卒業後、我が家の近くの会社に就職し、我が家に住むようになってからアトピーがひどくなったとかで、このビデオにある家の中の掃除（埃の徹底排除）の大切さを改めて認識しました。この３連休で家の片付けをする予定です。

「腰痛を解消するために」では腰痛体操のやり方がビデオなのでよく分かりました。

「覚えておきたいがん知識」では、タバコを早く止めておけばよかったと改めて思いました。ビデオだとリアルで、本当に説得力があります。

ADSLで通信速度が速いのでビデオもきれいに見え、本当に便利な世の中になったものです。

●2002年9月15日 Sun 　突如沸き起こる喫煙願望

昨日は休日ですが、パソコンに向かってパワーポイントで仕事のプレゼン資料を作成しました。

この3連休が終わり、火曜日に出勤するとその日にプレゼンしなければならないことになっているので、この休みに完成させなければならないのです。最近はあまりこのようなことはしていませんが、以前のポストの時はプレゼン機会が多く、休日はほとんどこのようなことをしていた時期もあります。

プレゼンも事実説明をパワーポイントに記載するだけなら余り悩まないのですが、人のハートに訴えて、考え方を共有して行動につながるようにするのはとても難しいです。未だにうまくいきません。他人のプレゼン等を参考にいろいろ工夫をするのですが、作成しながらいろいろな聴衆のことを考えて、行き詰まることがよくあります。

従来は作成途中で行き詰ると、換気扇の下に行って一服するのが習慣でした。

昨日も作成途中で行き詰ると、鮮明に「一服しよう」と身体が思い出し、それから脱するのが大変でした。

その度に冷蔵庫から果物を出して食べる、水を飲む、ニコレットを噛むとかして凌ぎました。

このような染み付いた習慣から薄皮をはぐように脱出して行くのが禁煙ということがよく分かります。

ニコレットを一日6個ということが続いています。ニコレットで口が荒れ、チョコラBBを朝晩1錠飲んでいます。かなり良くなりましたが、舌の先にまだ痛みがあります。

変なことですがニコレットを噛むと口の痛みが少し治まります。ニコレットで口内炎を作っておいて、その痛みをニコレットで抑えています。

口内炎が治ったら口の中もすっきりするので、次週はニコレットから脱して行く事が課題になると思います。

●2002年9月16日 Mon 　いろいろな場面での一服したい行動記憶

この間からビデオの調子が悪くなり、テープがつかえて入らなくなってしまいました。そこで息子が大学時代に下宿で使っていたビデオに取り替えて使っていましたが、これではBSを見ることができません。そこで、今日は壊れたビデオを分解してみることにしました。

ネジを外してうまくカバーを開けることができたのですが、テープを入れようとしてもやはりうまく入ってくれません。一方ビデオ内部を見ても特に壊れたところは見つかりません。センサーでも悪いのかと思い、センサーの部分を拭いて、カバーを元に戻しました。

それからいろいろ引き抜いたコード類をセットしたのですが、ややこしくてよく分かりません。その時です、「一服して考えてみよう」とタバコを吸っていたときの記憶が鮮明に思い出され、無性に吸いたくなりました。従来ですと、このような場合、何度も一服しながらやったものです。そこで、ニコレットを新しく口に含んで、ビデオとテレビの取扱説明書を丁寧に読んで順番にセットしました。ケーブルテレビのホームターミナルを介して、テレビとビデオにアンテナをつなぐ方式になっているので、さらにややこしくなっています。

やっと接続に成功して、VHF、UHF、BSいずれの番組も見れるように復帰できました。さらにどうして直ったのか分かりませんが、ビデオも直ってしまいました。そこでもう一台のビデオもダビング用にセットして、これもうまくダビングできることを確認しました。

このようなことで、目的を達したのですが、途中でのタバコ願望には困りました。

パソコンをやるとき、会議中、本や新聞を読むときとかタバコを意識しないで済むように習慣は改善されつつありますが、普段余りしないことでのタバコ習慣もその時になると思い出すことがあることを発見しました。

タバコを止めるには、ニコチンの作用（ニコチン中毒）と、タバコを吸えば落ちつけるという 習慣（心理的依存、くせ）の二つから脱出しなければならいのですが、習慣からの脱出は大変です。

●2002年9月17日 Tue 　禁煙後初めて歯医者に行きました

今日は久しぶりに歯医者に行きました。内臓の病気で歯医者は中断していたのですが、右奥の初期の虫歯の治療と、最近歯の一部が欠けた左奥の治療です。

禁煙後初めての歯医者だったので、禁煙を褒めてくれることを内心期待していたのですが、「止めるとホントに良いですよ、歯茎の色が違います」とクールに言ってくれただけでした。

ちょっと期待外れです。

待合室に「それでもタバコを吸いますか」という本が置かれていて、会計が終わるまで見ていましたが、禁煙者と非喫煙者のいろいろな歯の写真が掲載されていて、タバコを止めて良かったという気持ちを再確認しました。

歯科衛生士は歯石を取る時いろいろ話してくれるので、この次歯石を取る時にどんなに言われるかを期待することにします。

自分では、以前のようにタバコのヤニで汚れない歯に満足しています。

これで、歯の痛みもとれ、口内炎もほとんど良くなったので、これからの口の中の快適さに期待しています

●2002年9月18日 Wed 　禁煙日記の種切れ

禁煙約1ヶ月半が経過したというのに、まだ一日何回かはタバコを吸いたい衝動が起きています。今日も電車が駅に近づいた時、喫煙衝動が起きました。

私の現在の悩みはこの喫煙衝動と腰痛です。

腰痛の方は朝起きた時が一番調子が悪く、起きて３０分位は椅子に座って静かにしていないと調子が出てきません。そこでつい最近までは、前の晩に翌日用の日記をWordで書いておき、翌朝起きて腰の調子が出てくる間の時間を使ってパソコンに向かって前日に書いておいた日記をコピーし、貼り付ける方法で、この日記を作成していました。

ところが、一昨日の夜はとても眠く、翌日の日記を用意できませんでした。そこで昨日からは、その日の夜にその日の日記を書くようになりました。

ところが、今日は本当に種切れで、禁煙についてあまり話題がありません。

この日記はできるだけ長く続けようと思っています。長く続けるにはどのような展開が良いのか、ちょっと工夫が必要な段階にきたようです。

禁煙してよかったことを一杯書いていくのも良いです。意識して禁煙でよかったこと、得をしたことを探していこうと思います。

禁煙すると血液の流れが改善され、腰痛も治ったという人もいます。期待しています。

●2002年9月19日 Thu 　禁煙を他人に勧める

今日は会社の同期のお母さんが亡くなったので通夜に行きました。

帰りに、最近までタイに駐在していた後輩と電車が一緒になり、禁煙の話をしました。彼は未だ吸っています。

禁煙のコツとして、以下を勧めました。

1. 最初の3日間を何が何でも吸わないようにするため、禁煙だけを目的に日々を過ごせる条件を作ること。例えば、休日をそのために過ごすとか。

2. タバコの未練はどうやっても事前には断ち切れないので、とにかく3日間止めることが大切で、止めた後で未練は断ち切れるものだと思うこと。なんかの記念日に止めるとか、この一箱が終わったら止めるとか、人によっていろいろな止め方があるようですが、私はとにかく今から止めると強引に止めてしまうしかないと思っています。

3. ニコレットや禁煙パッチを使うこと。

4. インターネットで、禁煙ページを見まくって、タバコの害をトコトン知ること。

後輩に特に禁煙を強く勧めたのではありませんが、冷静に自分の体験を話せるようになってきました。

もっと体調が良くなって、本当に止めてよかったと喜びを一杯話せるようになって、聞く人を自然とその気にさせることができればと思っています。

振り返って見ると、禁煙先輩からは止める時の苦しみは随分聞かされてきましたが、良くなったことは余り聞かされた経験がないように思います。

●2002年9月20日 Fri 　喫煙者の口臭

自分も今までそうだったのだと思いますが、タバコを吸う人の口臭はとても不快です。タバコを吸っている時は、30cmくらい近づいた時は臭うとの認識でしたので、特に吸った直後は吸わない人には余り近づいて話をしないように気を付けていました。

ところが止めてみると、30cmどころではなく、50cmくらいでもプンプン臭います。それがまたとても不快ないやな臭いなのです。こんな臭いを私も発していたのかと思うと、恥ずかしくなります。

タバコの煙の匂いそのものは、私にとってはそんなに不快なものではありません。どうして口の臭いはあんなに不快なのだろうかと思います。また人によってその不快さが随分違いますので、口臭との複合汚染的臭いで、歯槽膿漏等がある人で、タバコを吸うような人は特に臭いのだと思います。

いずれにしてもこのような臭いを発することが無くなっていることだけでも、タバコを止めて良かったと思います。

●2002年9月21日 Sat 　ニコレットの削減

そろそろ禁煙2ヶ月になります。禁煙ガムのニコレットは毎日6個使っています。マニュアル通りにすると、ニコレットも1週間に1個づつ減らして、一日3個くらいになっているとよい時期です。

たまにニコレット依存症になることがあるそうなので注意が必要です。

今日は現時刻が15:48ですが、今までに2個使いました。今ではニコチン補給に使っているのか、口寂しさを紛らわすのに使っているのかよく分かりませんが、この休みの間にニコレットを減らすことをしてみようと思います。

昨日会社に行ってニコレットを噛もうと思ったら、鞄の中には3個しかありませんでした。これでは一日持ちません。そこで昼休みに薬局に行って96個入りを買いました。実は一昨日家の近くの薬局で96個入りを買ったばかりでした。その一部を鞄に入れるのを忘れたのです。

このニコレットを手に入れようとする行為はタバコ切れの時何が何でもタバコを手に入れようと、タバコ販売機を探す行為によく似ています。

自分で情けないとは思うのですが、このような行為をする自分があり、禁煙を完成させるにはもう一頑張りが必要です。

今日ニコレットのホームページで使い方を再度確認したら、最近は24個入りも発売されています。現在は96個入り、48個入り、24個入りがあります。これを知っていたら昨日は24個入りを買えばよかったと後悔しています。

●2002年9月22日 Sun 　ホームページに「闘病記」作成を開始  

私の禁煙のきっかけになった5月末からの病気発見、手術に至る経過をホームページに「闘病記」として記載しようと考え、タイトルだけ作って「工事中」にしてありましたが、ようやく作成を開始しました。

私の病気は非常に珍しい病気とのことなので、ひょっとして参考にする人がいるかもしれないと思ったからです。病気になってみると、インターネットで正しい知識が得られると本当に落ち着くものです。

私の家族には「がん」に罹った人はいません。なのに私だけが何故このような病気になったのか、「がん」は遺伝＋環境だとすると私が家族と違う環境で特徴的なのは、私だけタバコを吸う、化学会社に勤め人の触れない化学物質に触れたです。

タバコを止めることにし、何度もこの日記で紹介してきたタバコの害についてのホームページを一杯見ましたが、「がん」とタバコのことが一杯書かれています。現実に病気になってみると、時としてこのようなホームページの記事がとてもリアルに感じることがあり、本当に余命は少ないのかと恐怖を感じたりします。

相変わらず吸いたい気持ちは起きますが、やはりもうタバコは1本も吸えないと思うのです。

●2002年9月23日 Mon 　金木犀の匂い

私は６，７月は入院、8月は自宅療養していたので、約3ヶ月余り足を使っていません。そのため現在は足腰が弱っていて、駆け足などは未だきつい状況です。そこで最近は休みの日は家の周りを散歩するようにしています。

昨日も散歩に出かけたところ、金木犀の匂いに随分出会いました。匂いの元を探してみると未だ金木犀は蕾の状態で、今からまさに咲こうと言う状態です。

以前から秋には金木犀の匂いに出会うことはありましたが、この秋は以前とは比較できないくらいたくさんの金木犀の匂いを感じていると思います。禁煙後は匂いにとても敏感になっているようで、わずかな匂いも嗅ぎ分けることができるようになっていて、このような初期段階の匂いも敏感に感じることができるのだと気付き嬉しくなりました。

今まではタバコのためにこのようななんともいえない香りを嗅ぐこともできず、臭い口臭を周りに振りまいていたのです。

今までは家と駅の往復で過ごしてきましたが、この家の周りを歩いてみると、川の鯉やカルガモ、緑や花に心が和み、またいろいろな店もあることを再発見し、歩くことの楽しさに気が付きました。最近は休みの日は、圧倒的に多くの時間をパソコンの前で過ごしてきましたが、これからは少し外に出かけることにも留意したいと思います。

今日はまた別の方角を歩いてみようと思います。

以前は散歩中もニコレットを口に含んだりしていましたが、昨日はそれも止めて、早足で歩きました。

●2002年9月24日 Tue 　読売ジャイアンツ優勝 　

今日は禁煙関連のタイトルでありません。

禁煙日記を書かなければ明日の日付になってしまうと心配しながら、甲子園球場の巨人、阪神戦のテレビを見ていたら、とうとう23:20になりました。延長12回裏に阪神が点を入れてさよなら勝ちです。ヤクルトが今日は負けたので巨人の優勝ということになりましたが、甲子園球場では阪神が勝って、巨人は負けた後に原監督の胴上げといった珍しいことになりました。

私は阪神ファンではありませんが、関西出身ですし、久しぶりに強い阪神に今年は期待していたのですが、やはりいきなり強くなるというのは無理でした。でも今日のような意地を見せる阪神に来年は期待したいと思います。

禁煙日誌を書き始めてから未だ一度も休んでいません。今日は禁煙の話題から外れましたが日記を続けることを最優先に記しました。

昨日に続き、今日も金木犀の匂いを通勤途上のいろいろな所で感知することができました。

●2002年9月25日 Wed 　タバコの広告

今日は帰宅途中に東横線の電車のつり革につかまって、何気なく荷棚の上にある広告を見ていたらタバコの広告が目に入りました。ウィンストンという私が吸ったことのないタバコの広告です。そして途中で座れたので他にもタバコの広告がないかと見上げると、マイルドセブンとマイルドセブン　メンソールの広告も目に入りました。なんと同じ車両に3つもタバコの広告がありました。電車が横浜に着いたら、今度は駅の壁にマイルドセブン　メンソールの大きな広告が二つもありました。桜木町でJRに乗り換え、JRの車内を見回すと、ウィンストンの広告が一つ見つかりました。

注意して見ると、タバコの広告が多いのにびっくりしました。

どの広告も「喫煙マナーを守りましょう」、「健康を損なうおそれがありますので、吸いすぎに注意しましょう」が大きく書かれています。

実はこの広告の言葉は「分かっているけど止められない」のがタバコでしたから、後ろめたくなるいやな言葉でした。吸わない方がいいよといいながら、美味さを強調するタバコだけにある変な広告です。

広告を見て後ろめたくなることが無くなっただけでも、止めて良かったとつくづく思います。

●2002年9月26日 Thu 　再びタバコの広告 　

今日も通勤電車の中でいろいろな銘柄のタバコの広告を見つけました。

タバコは麻薬と同じで薬物中毒になるのですが、歴史的に不特定多数の人が堂々と吸ってきたので、違法な健康を害する薬物としての取締りができません。

私自身は筋の通った考え方をする性格ですが、タバコだけは分かっていながら筋の通らないことをしているとの後ろめたさがありました。

堂々と筋の通らない広告が認められていることで自分もそれに救われていたということですが、タバコの広告だけは筋が通っていない不思議なことが罷り通っています。

昨日歯医者に行きましたが、そこに置いてあった「それでもタバコを吸いますか」という本では一日平均5本の場合でも肺癌になる確率は吸わない人の2倍になるグラフが掲載されていました。本当のところは「吸い過ぎに注意しましょう」というようなことではないのです。

だけど全面禁止にしたらおそらくおぞましい犯罪が一杯起きるといったことになるのだと思います。禁煙運動を広げ、長い年月をかけて吸わない社会を作っていくしかないと思います。

このためには、止めても何も問題が起きないタバコの広告くらいは全面禁止にしても良いように思います。

タバコの広告をしたからといって吸う人が増えるという広告の効果もないと思います。むしろ禁煙を勧める広告こそが大切なのです。

インターネットの世界では、政府もしっかりしていて厚生労働省の「最新タバコ情報」といった有益なページもあります。http://www.health-net.or.jp/tobacco/front.html。

●2002年9月27日 Fri 　内科の先生に禁煙2ヶ月を報告 　

今日は、約2ヶ月振りに、高血圧の薬をもらいにいっている病院に行きました。以前は薬は最長1ヶ月分でしたが、最近は2ヶ月分まで出してくれます。基準が変わったと聞きました。

禁煙して初めての診察だったので、「禁煙しました」と報告したのですが、先生はただニコリとしただけでした。これが禁煙経験のある医者だと「よくやった」と最大限の言葉で励ましてくれるのでしょうが、最初から吸わない医者はたいして感激してくれません。患者としては、張り切って報告した割には、少しがっかりといったところです。

血圧は正常でした。現在は朝1錠薬を飲んでいるだけですが、これも止められたらと思っています。

●2002年9月28日 Sat 　強烈な口内炎で憂鬱です

禁煙ガムのニコレットの影響で、口内炎がよくできるのですが、最近は良くなって快適に過ごしていました。ところが、昨日からまた口内炎ができて、今日は最高に痛いです。チョコラBBを朝1錠、夜1錠飲んでいます。

今日はニコレットは4個です。早くこれを止めなければならないと思います。

今日は足腰強化の目的で、1時間の早足での散歩をしました。これをすると足の血の巡りも良くなるのか、夕方足がむくむのも少なくなります。

腰痛にも散歩が一番良いようです。

散歩から帰ってやれやれと座った瞬間「一服したいな」という従来の行動記憶が思い出されました。このような行動記憶はいろいろあり、思い出す度に「1本お化け」にやられないようにと気を引き締めています。

●2002年9月29日 Sun 　ニコレットを半分に切って使う　　禁煙2ヶ月経過

今日はもう少しで、禁煙2ヶ月という記念の日です。

禁煙時間 0年 1月30日22時間11分

吸わなかった煙草 1564本

浮いたタバコ代 19550円

延びた寿命　 5日23時間22分

そろそろニコレットともお別れする必要があります。

今になるとニコチン切れのイライラとは余り関係が無いように思うのですが、ニコレットの苦い味がタバコを吸っていた時の口の中の感じと似たところがあり、好んで噛んでいます。

ニコレットのホームページ等に書かれているのですが、ニコレットを半分に切って使う方法があります。今日はそれを試しています。

なかなか調子が良く、小さいので口の中の当たりも少なく、口内炎もでき難いのかなと思っています。

しばらく半分作戦で行き、禁煙3ヶ月目を迎える頃にはニコレットの使用説明書通り、ニコレットともお別れしようと思います。

●2002年9月30日 Mon 　禁煙の本「禁煙セラピー」を買いました

昨日は我が家の近くの駅から一駅離れた駅まで、散歩しました。45分かかりました。

休日のこの散歩の効果と思うのですが、腰痛が徐々に良くなっているように思います。

歩いている途中で、隣の駅には大きな本屋があることを思い出しました。インターネットの掲示板で「禁煙セラピー」を読んで、禁煙に成功した体験談を書いている人が多いので、何時か「禁煙セラピー」を買おうと思っていました。幸い簡単に見つかったので、早速買いました。

今日から通勤電車で読み始めました。

この本は33年間もタバコを吸い続け、禁煙に失敗した人が遂に禁煙に成功して書いているところに説得力があるようです。

私も2カ月の禁煙になり、ここでもう一度禁煙の原点に帰っておくことが「1本お化け」にやられないために重要なので、丁度良いタイミングで買った本のように思います。

2カ月も経っても、やはり吸いたい気持ちはかなりあります。